ES9038PROを使用したCrossOverDA1について

CrossOverDA1の事前頒布について(期限2017/02/25 20時まで)

現在、ハイエンドを目指した、CrossOverらしいDACが完成に近づいています。

CrossOverDA1のブロック図はこちら

今回採用した部品中に、ご周知の通り入手性が悪く10個単位でのみ入手可能な高額チップが含まれています。
大変申し訳ないのですが、事前に現在想定している頒布数分を確保することは個人では負担が難しい状況です。
そのため、事前頒布受付という形で一度入金頂き、販社に対して発注をかける流れとさせてください。
事前頒布受付は、下の[Buy Now]ボタンを押下することで始めることが出来ます。
最大で8週間かかりますので、頒布を希望して下さっている方々は、早めに受付頂くことをお勧めします。
受付は最初は手探りになると思います。これは最小10個単位でしか購入ができないチップを可能な限りまとめて発注したいという思いです。この締日は、頒布状況によって見直しを行わせて下さい。

注意:今後の頒布予定および今回の頒布物について

今回の頒布物を紹介する前に、一度整理させてください。
現在CrossOverプロジェクトでは、以下の開発を行っています。

  1. CROSS OVER DA1 DAC基板(ES9038PRO DUAL構成)
  2. CROSS OVER DA1用IV変換基板
  3. CROSS OVER DA1用ES9038PRO QUAD拡張基板(注意:DA1基板への専用アドオン基板です。単独では動作致しません)

今回事前募集を行うのは、【1.】DAC基板のみとなります。
ただ、上述の通り一部パーツは最大8週間かかります。

そこで、【3.】QUAD拡張基板の頒布を希望されている方向けに、入手性が悪いパーツのみ、今回の事前頒布で一緒に販社に発注するオプションを設けました。

整理します。

  • CrossOverDA1基板 ES9038PRO 通常版(DUAL)を希望される方
    【A.CrossOverDA1 DAC基板 通常版(DUAL)事前受付】をご選択下さい。

CrossOverDA1基板 ES9038PROのQUAD構成を考えていらっしゃる方
【B.CrossOverDA1 DAC基板 通常版(DUAL)+ES9038PRO 2個事前受付】のご選択を、ご一考下さい。
※注意:当オプションは、DUAL版全て+「ES9038PRO 2個」となっており、QUAD拡張基板は上記の通りまだ開発中です。
QUAD拡張基板作成時に必要な、その他の主要パーツ並びに基板については、今後発表するQUAD拡張基板の頒布を受ける事が必要となり、別途費用が発生し
ますのでご注意下さい。もちろん、ES9038PRO分の費用は不要となります。QUAD拡張基板は、通常版のDAC基板に搭載する形で設計しており、通常版(DUAL DAC)+QUAD拡張基板(DUAL DAC)→QUAD構成という考え方となっております。
またQUAD拡張基板搭載時、通常版のパターンカットを含む改造は不要としています。
この設計により、【A.B.】の通常版に差異がないため、【B.】を選択せず、後日QUAD拡張基板の頒布を待つことも、もちろん可能です。その場合、今回同様最大8週間頒布にお時間がかかります。
つまり【B.】オプションは、QUAD拡張基板頒布時の、最大8週間の時間を埋める(苦肉の)策とお考え下さい。

CrossOverDA1は、DAC基板を作成したことがあるなど、自作やハンダ経験豊富な方を対象としております。

ご自分で実装するのが不安な方は、個人向けに手付けハンダを行って下さる業者様がいらっしゃるようです。申し訳ないのですが、自信がない方は

A.CrossOverDA1 DAC基板 通常版事前受付¥49,800+送料(頒布内容を必ず確認下さい。)
CrossOverDA1 DAC基板 通常版

【A.】の頒布内容はここをクリックしてください。


B.CrossOverDA1 DAC基板 通常版+ES9038PRO 2個事前受付¥71,800+送料(頒布内容を必ず確認下さい)
CrossOverDA1 DAC基板 標準版+ES9038PRO 2個

【B.】の頒布内容はここをクリックしてください。


以下の文章は、ResetStudioがペラッペラな知識と思い込みに裏打ちされたその場の瞬発力だけで書いています(あまりの酷さに一部X_Under bar氏加筆あり)

ES9018Sの流れをくむ最新世代フラッグシップES9038PROを最大4個使った世界初のウルトラDAC

ハイレゾの流れを加速したDACチップの覇者ES9018Sから、その遺伝子を受け継ぎ斜め上に進化したES9038PROが発売されました。そのあまりの馬鹿さ加減に、我々CrossOverチームは「これしかないね・・・」とため息交じりの決断に至りました。 ES9018Sは、内部に8個のDACが入っている構造となっていることもあり、電流量が多いことで有名なDACです。その性能を享受するためにはアナログ段はかなり派手な作りにする必要がありました。中にはディスクリート回路で圧倒的な資源を投資し、性能を極限まで引き出すメーカーもありました。 ES9038PROは、ES9018Sの4倍の電流量にしちゃいました。内部に32個のDACが入っている構造です。「この単気筒のバイク、32気筒にしてみたんだけど凄いでしょ?行くぜ!加速凄い、え?ちょっとバランス悪いフレーム折れそうヤバいヤバいあああああああドーン」と作ってみた系のYouTuberがニッコニコしているようなイメージです。あ、凄い褒めてます。僕達そういう人ほんと大好きなんです。 それじゃぁ僕たちは博多にわかのお面でエグザイルするしかないです。あ、これ完全に負けてますね。 というわけで、斜め上DACには加速して斜め上です。QUADに挑戦出来るようにしましょう。「は?」と思ったらダメです。この時点で128気筒です。 対応するアナログ段については、とんでもない電流量を扱うこととなります。 果たしてにわかのお面は128気筒のバイクに勝てるのか?!別途記事書きます。

アップサンプリング機能により、ハイレゾ非対応音源のハイレゾ化

いくら世間がハイレゾ!DSD!と時代の波に乗っていても、僕たちのPS4やCDプレイヤーは44.1kHzのままです。
ハイレゾと名前が付いた瞬間から、機材や大好きなアーティストの音源が古い!と否定された気分になってしまった気がしませんか?あ、俺だけですか・・・。

もう僕だけでも良いです!古い音源をハイレゾ音源にしちゃいましょう!
とはいっても、「あなた達の音源はハイレゾではない!もう一回録音をやり直したまへ!」と音楽業界に殴り込むのは、さすがに脳みその具合が心配になってきます。
ですので、ハードウェアで自動的にハイレゾにしちゃいましょう!
ここは定評のあるAK4137を採用します。

このチップを使うことで、PCM768kHzもしくは最大DSD256へのハイレゾ音源にすることができます。もちろん、簡単に設定可能ですので、従来の音源とハイレゾ変更後の音源を比較試聴することができます。
ハイレゾ変更することで、音が良くなるのかどうなのか?皆さんと確認していきたいと思います。

これまでの自作DACでは存在しなかった高機能なコントロールプログラム

「自作だからこそ、どこにもないものを作りたい」
ちょっと鼻息荒いですが、CrossOverプロジェクトはこれだけをモチベーションに走り続けています。
そのためには、プロジェクトの枠から少し外れても良いのではないか?と考えました。
有限であるプロジェクトでは、期限がきたら終了です。自作で言うと頒布が開発終了のタイミングです。
自分で作るモノに期限はないはずなんです。心当たりありませんか?2日前に完成したはずのそのアンプ回路。「おい少し音が良くなったからといい気になるなよ?まだ頂上じゃないだろ、さぁ定数を変更してみよう。あああ発振してしまっている!」という事を繰り返しつつ、更なる高みを目指されていませんか?

そうなんです。自作なんだから、いつまでも拡張や変更したっていいじゃないですか。期限を撤廃しましょう。

自作DACでは多分世界初。WiFiで、インターネット経由でのプログラム更新に対応します。
つまり、僕が頒布した皆さんのマイコンは、受け取った後でもいつまでも最新版です。

各機能を一枚の基板に纏め、ケーブルによる影響を可能な限り低減化

一枚の基板に纏める事により、ケーブルの引き回しによるジッターや輻射ノイズ等、ケーブルによる影響を抑える事が出来ます。
三次元的に配線されるケーブル(線材)は、不安定要素を含みますので、出来るだけ少なくしました。

主要デバイスに、POLを採用

POL(Point of Load)は、各デバイスの近くに専用電源(レギュレータ)を設ける手法です。
外部から入り込むノイズや各デバイスからのノイズ、またパターンの引き回しによる電圧降下を避けるため、できる限り使用するデバイスの近くに専用電源を置く事が重要です
DA1では、ローノイズレギュレータICを21個使っています。

ファインメットビーズの採用

ノイズ除去効果に長けているファインメットビーズを採用しております。
このファインメットビーズは、高性能が故に副作用も多く使い方を間違えると逆効果となります。
今回、外部からのノイズを抑えるため電源ラインに使っています。

マスタークロック

ES9038PROのマスタークロックは、シリコン・ラボ社のSi570を採用しました。
Si570は、DSPLL clock synthesisを使用したプログラムで周波数を設定できるロージッターの発振器です。
DA1では更にSi570のジッター選別品を特注しています。
LINNの昨年(2016年)発売された「New KLIMAX DS/3」にも採用されております。
Si570を出来る限りDACの近くに置き、Clock Buffer ICを通して各DAC(最大4個)に送る事によりDAC間の影響を無くしています。
電源は、当然、発振器専用の電源を設けています。

ハードウェア仕様

主な仕様は以下の通りです。
(現在ほぼ確定していますが、現状ではまだ暫定仕様であることをご了承ください)

  • ES9038PROを、通常DUAL構成、アドオン基板利用で最大QUAD構成可能
  • 多種デジタル入力
    SPDIF 2系統
    光 2系統
    COMBO384 1系統
    HDMI 1系統
    I2S 3系統(うち1系統はDSD/PCM切替信号、MUTE信号入力可能)
  • 入力信号のアイソレーション
  • 音質に影響があるICには、専用の低ノイズ電源ICを搭載
  • アップサンプリング機能(最大DSD256/PCM768kHz)
  • ES9038PROの多彩なマスタークロック
    Si570を使用した可変クロック
    BCLKを逓倍したクロック
    MCLKをそのまま利用したクロック
    外部入力クロック(CMOS入力)
  • コントロールマイコンには、WROOM-02を使用
    マイコンからの信号は、COMBO384等と同様、完全にアイソレーションしてノイズ対策を行っております。

マイコンプログラムは、coreライブラリ以外については全てResetStudioが作成したライブラリで実装しています。ResetStudio作成したライブラリは公開予定はありませんが、coreライブラリのLGPLライセンスに従い、オブジェクトファイルは頒布先からの要求に応じて提供する予定です。

coreライブラリのライセンスは以下ページのとおりです。
https://github.com/esp8266/Arduino

コメント

knkn592017年3月10日

DA1乗り遅れてしまいました。 次のの頒布再開をお待ちしております。

admin2017年6月18日

knkn59さん お待たせしております、もうじき頒布を始めます。

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